2012年1月16日月曜日

新アーティクルシリーズ:ピアノテクニックについて Jan-2012

Buongiorno(こんにちは)!徳島文理大学音楽学部のブログを書くのは初めてです。私は、ジュゼッペ・マリオッティといいます。ピアノの教授で、音楽学部長も務めています。

私はイタリアで生まれ、ピアノをウィーン国立音楽大学で学びました。20年以上にわたり、ウィーンに住んで仕事をしていましたが、2003年からは日本に住んでいます。

私は、ここ日本で演奏をしたり、教えたり、また音楽を聴いたりすることを楽しんでいます。日本の人たちは、音楽を、とりわけピアノを心から愛しています!

多くの日本の若い生徒は、すばらしい演奏をしますし、卓越した技術や能力を持っています。ですから私はいつも、ピアノの演奏家としてのキャリアを築きはじめたばかりの新人アーティストの演奏を聴くのを楽しみにしています。

けれども、私はいつも何かに行き当たるのです。技術(テクニック)面で失敗をすると、演奏している生徒の顔が大きく曇るのを、たびたび目にしてきました。ピアノはとてもメカニックな楽器ですから、その規則に慣れるのは難しいものです。ときどき、ほんの小さなミスで、はっきりとはわからないのに、そのミスが大きなトラブルとストレスを産み出してしまうことがあります。そうすると、音楽が演奏している人の心から自由に流れ出ることができません。

このブログでは、若いピアニストたちが、彼らに絶えずして起こっている問題を克服できるように助けたいと思っています。私は長年教えてきた結果、多くの効果的な解決法を発展させました。そして、それをみなさんと共有したいと思っています。

あなたを悩ませている問題に関する質問に、喜んでお答えします。どうぞ、コメントや心配事、気になっていることを書いてください。



------------------



さあ、それでは最初のアーティクルです。

若いピアニストを悩ませている大きな問題のひとつに、演奏中の体が硬い【stiffness】ということがあります。例えば、コンクールでよく見かけるのですが、いかにピアノに向かって静かに自然に歩いていき、おじぎをしたとしても、演奏を始めるやいなや、猫背になって体を硬くして弾くのです。

体が硬いという、この極めて共通の理由は、多かれ少なかれこの写真のように演奏時の間違った姿勢にあります




(Photo 1)



背骨の上部が曲がっており、顔は前へ突き出す形になっています。そして、肩は上がり、やはり前の方へ移動しています。

たいていの場合、このような姿勢をしているピアニストの演奏はあまり良いものではありません。しめつけられたような音になり、レガートは貧弱で、活力のない音楽【lifeless music】になってしまいます。

これには、美的、もしくは心理的なことから(先生から教えられたものではないと希望しますが)いくつかの理由があります。この姿勢【position】では、腕の動きが拘束されてしまい、自由に演奏することが不可能です。

では、あなたも試してみてください。イスに座って、背骨の上部を曲げてください。肩は上げて、前の方に出してください。そしてそのまま、深呼吸をしてみてください。難しいですよね?
それでは、今度は背骨をまっすぐにして座り、肩が下がった状態で、深呼吸をしてみましょう。先ほどとの違いがわかりますか?

みなさんご存じのように、私たちの身体活動で最も重要なことのひとつは、呼吸です。生きていくうえで、新陳代謝【metabolism】を適切におこなうには、酸素が必要です。呼吸をすることによって、身体の必要な部分に酸素が運ばれ、二酸化炭素がとり除かれます。

さらにいうと、テンポとリズムの感覚は呼吸をするリズムからきているということです。

もし、あなたがさっき見た写真のような姿勢で弾いていると気づいたなら、自然な姿勢【position】をとり戻すようにすべきです。それでは、これからその方法についてご説明しましょう。

背骨は、3つの歯車が一緒に動くギアにたとえられます。






(Picture 2)



もし、ギア、つまり背中を間違った方向に動かしてしまうと、悪い姿勢になるでしょう。たいていこの場合、間違った動きというのは、骨盤と背骨によるものです。

背骨をまっすぐにして座ると、胸が開いて、呼吸が楽になります。そして、もっとたくさんの酸素が血液中に送られるようになると、身体は自然とリラックスします。

よく言われることですが、骨盤と背骨のコントロールを正しくおこなうことが大切な要素となります。もし、これが適切にできていれば、背骨がまっすぐに伸び、頭はわずかに後ろに反った状態になり、正しい姿勢がとれているといえるでしょう。

演奏しているときに、背骨のラインが崩れないように注意してください! これは皆に共通の誤りです。演奏に悪い影響がでますよ。

有名なピアニストたちの姿勢を見てください。


















これらのピアニストたちは、コンサートの間、時にはいくつかのパッセージで身体を曲げることがあるかもしれませんが、常にまっすぐの姿勢にもどります。

Every effort that doesn’t become sound, becomes tension.
音にならないすべての努力は、緊張【tension】となる。

このことをよく覚えていてください。わたしの説明の文章がみなさんにとって理解しやすいものであればいいなあ、と思っています。読んでくださって、どうもありがとう。もし、何か質問があれば、このブログにコメントを書いてくださいね。

Ciao(またね)!


Prof. Giuseppe Mariotti
教授: ジュゼッペ・マリオッティ

2011年5月21日土曜日

エレガントに◇・・・ チューター交流会



2011年5月14日、ホテルクレメント徳島のSky Restaurant Bellevue(18F)にて、音楽療法コースの井村チューター交流会を開催しました。

この日は新入生を迎えてのWelcome Partyということで、いわゆる"新歓"なのですが、
やはり「音楽療法士」の集団ですから、
Partyの目的がしっかりと記されていました。



  1. エレガントな装いで、先生とのラポールを築く。

  2. 美味しいランチを食べて心も身体もリフレッシュする。

  3. 音楽療法に関する情報交換をおこない、今後の学習や就活に生かす。


専攻科1期生の呼びかけにより、
チューターの学生総勢18名の参加がありました。


アサリが入ったミネストローネ仕立てのパスタやステーキ、ホタテのソテークリームソースなど、各自がチョイスをし、美味しい話題、景色とともにいただきました。

それぞれが違う質問に答えながら、自己紹介をするという企画も楽しかったですね。お互いに、まだまだ知らない未知の部分も見えて、貴重なひとときでした。

と、ここまで読んできて、みなさん、"エレガント"という言葉にお気づきでしょうか?なぜ、エレガントでなければならないのか、エレガンスを要求するのか・・・?

これについては、ストーリーがありまして。専攻科のある学生が、就職を目指しているインターンシップ先(有料老人ホーム)にごあいさつに行って、翌日、熱と軽いめまいに襲われたのです。そこは、ホテルのような造りで、家具や食器も素敵なしつらえです。そこで働く人もエレガントです。そんな環境で、学生はよっぽど緊張したのでしょうね。

音楽療法士であっても、どこかの企業に就職する場合、その企業の思想、理念に適った人材となり、また、セラピーで利用するメソッドもそのようであることが求められます。

最近、この学生に変化がありました。ファッションとメイクに気を使うようになり、「こんなにエレガントな人だったのね!」と皆から言われています。絶賛されています(笑)。


短時間で心を変えるのは難しいことですよね。でも、外側を変える(形から入る)ことによって、内面にもよい影響があるはず・・・。

というわけで、この教訓をもとに、交流会は"エレガント"をMottoとして開催されたわけです。


この成果はいかに・・・?


次回の開催は、秋以降を予定しています。お楽しみに!
読者のみなさま、ごきげんよう!

                            ケーキもいただいて、
                                 ごちそうさま→

2011年2月16日水曜日

“朝日放送「せのぶら」の取材を受ける”の巻

    
    
2月14日〜16日までの3日間、
音楽学部電子楽器コースと短大音楽科ニューサウンドコース学生による
エレクトーンコンサート(2月18日金曜日午後6時開演)に向けて、
徳島市の東新町商店街の徳島文理大学まちかど教室で、
公開練習を行っておりましたが、
本日、その充実した3日間が終了しました。



その間、寒い、寒い、大雪の日もありましたが、
学生たちは、その練習の合間に、
一人でも多くの方にコンサートに来ていただきたい!という思いで
寒い中、商店街を歩く人たちに、
 サンドイッチマンとなってコンサートのチラシを配り、
一生懸命案内をしていました。

(なんと、まちかど教室をお世話してくださっている
  総合政策学部のM先生も、サンドイッチマンをしてくださいました!
 本当にありがとうございました!)

そして、公開練習最終日の16日。
学部3年生の通称ミキティ♥が、
サンドイッチレディとなって東新町商店街を歩いていたところ、
テレビで見たことのある男性を発見!
「テレビで見たことあります〜っ!!!!」
と黄色い声で話しかけたところ、
その男性は、 なんと、大阪朝日放送「せのぶら」
メイン出演者、妹尾和夫さんだったのです!!

妹尾さんから、取材させてほしい、と言ってくださいまして、
学生たちはコンサートで演奏する予定の曲を1曲披露し、
その様子を収録してくれました!


話しによると、放送予定は、3月7日〜9日の間のいずれかの日だそうです。
学生たちはコンサートに向けて、本当に一生懸命がんばっているので、
予定通り放送されることを願っています!!

みなさんも機会があればぜひ見てくださいね!


せのぶらホームページ
http://www.asahi.co.jp/senobura/




わたくしめも、テレビに出たかった…(T_T)


    
    



2011年2月15日火曜日

まちかど教室@東新町商店街

      
    
    
             
         
    
   
       
2月14日~16日までの3日間。

東新町商店街にある 徳島文理大学まちかど教室

エレクトーンコンサートの公開練習をしています!


時間は、午前10時から午後5時まで。


買い物途中の方たちが  足を運んでくださっています(^O^)


南国徳島でも積雪が見られた昨日も

何人かの方が音楽であったまってくださいました! 


コンサートの本番は、


2月18日(金)午後6時から。


徳島文理大学徳島キャンパスのボストンホールで開催します!



ぜひお越しくださいね!


   

         
 

2011年2月12日土曜日

もうすぐ、エレクトーンコンサート。

       

2月18日金曜日、午後6時。

徳島文理大学ボストンホールで、

今年もエレクトーンコンサートを開催します!

そして!

そして、そして!!

今回は、特別に、2月14日〜16日の間、

東新町コルネの泉前にある

徳島文理大学街かど教室で、

公開練習を実施します!
   
期間中は、自由に練習を見学できますので、

東新町でお買い物の際には、

ぜひお立ち寄りくださいネ!

午前10時から、午後5時まで練習しています!




2011年2月8日火曜日

第11回ウィーン冬期セミナー《2》~レッスンピックアップ~

    
    

    
    
初日午後のレッスンをいくつかピックアップしてみますね。



フルートコースを受講した
田中夏生さん。

「いっぱいいろんな事を言ってくださいました(^^)
ほんの少し体の使い方を変えるだけで、
出てくる音があんなに変わるなんて、びっくりしました!」














 ピアノコースでは、

演奏する姿勢や指の形、「音を出すための4つのステップ」など、

基礎的なテクニックを分かりやすく、

そして丁寧にレッスンされていました。




 ピアノコースを受講した
高尾奈摘さんは、

「普段あまり気にしていなかった体の使い方や
指の形をわかりやすく説明してくださいました。
とても勉強になりました!」
 とコメントしてくれました。




















同じく、ピアノコースで受講した
韓国からの留学生、梁知恩さんは、

「普段のレッスンは、作品の研究が主なんですが、
今日のレッスンは、テクニックに関する内容が中心で、
本当に受講してよかったです!」
と顔を紅潮させながら、興奮気味にコメントしてくれました!


  
  






 
    
  

第11回ウィーン冬期セミナー、始まりました!



本日2月8日から、第11回ウィーン冬期セミナーが始まりました!

開講コースは、ピアノ&ピアノ伴奏コースと、フルートコースの2コース。
今回は、フルートコース講師として、な、な、な、なんと!

フルーティストなら、みんな知っている、あの有名な・・・!

ウィーン国立音楽大学教授 です!


本日午前中のレッスンは、

楽器の構え方、演奏の基本姿勢からスタート。

とてもユニークで、楽しく、そしてわかりやすい説明で、

受講した文理大学の学生たち、

そして今回特別参加の台南應用科技大學の学生さんたちも

先生の説明に大きくうなずきながら

笑顔で応えていました!



そして、ピアノ&ピアノ伴奏コースは、

ジュゼッペ・マリオッティ学部長によるレッスン!

本日の午前中は、フルートやサクソフォンなどの伴奏テクニックを

基礎的からていねいに説明してくださっています!

参加してくれている高校生たちの目が

イキイキと輝いていたのが印象的でした!